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2009年7月

7月27日~俳聖かるた~

K婦人は、かなり前に御主人を亡くし、その後精密機械の会社を引き継いで、現在も活躍されている。

小柄でいつも笑顔を絶やさず、たいへん感じがよく私は“チャーミング婦人”と呼んでいる。

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今年もお中元に、私の大好物「大吟醸」と、妻と娘の為「カステラ」を送ってくれた。

何より嬉しいのは、各人宛に毛筆の丁寧な手紙が添えられている。

荷物の中に、珍しい文学のお土産「俳聖かるた」が入っていた。

宮城松島旅行の時に購入した物で、私が最近、俳句を習っている事で送ってくれたらしい。

前書きがあった。

芭蕉・去来・蕪村・一茶の数多い句の中から有名で誰にも親しめる句を選びました。

遊び方も「かるた取り」の他に作者あて・季節あて・下の句あて等等色色考えてください。

又習字や俳画のお稽古にも利用してください。

難しい句がありましても何回も読んだり拾ったりしているうちに俳句の五七五のリズムが自然と心に溶け込んで理解されて楽しい物となります。

芭蕉17句・去来4句・蕪村12句・一茶16句合計49句が、春夏秋冬に分けて選ばれている。

例えば、芭蕉の句で

春:古池や蛙とびこむ水の音
夏:夏草や兵どもの夢の跡
秋:秋深き隣は何をする人ぞ
冬:旅に病んで夢は枯野をかけめぐる

読み札は漢字を交えた五七五で、取り札は俳画の下書きに、下の七五がかなで書かれている。

その絵が一枚一枚面白く描かれている。

選ばれた句は殆ど知っている句で親しみやすい。

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私達の子供の頃は、正月が近づくと兄弟や友人と「小倉百人一首」を取り出して遊んだ物だ。

初め意味はサッパリわからないが、そんなことは関係なく頭から覚えこみ、小学校5・6年生から中学生になると、取り札を読んで、読み札をとる方法で訓練をした。

最近では、かるた遊びは全くしなくなったが、この「俳聖かるた」を見て昔が懐かしくなった。

「いろはかるた」も子供達相手によく遊んだ物だが、教訓めいたその内容は今でもなるほどと思われる内容が多い。

かるた遊びで物を覚えさせるのは手っ取り早い方法である。

「俳聖かるた」を通して子供達に俳句の面白さを普及させて見たい。

「俳聖の 句に親しんで 夏涼し」

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7月21日~映画回想~

大学の4年間、学費と小使いは親父の恩給を貰って過した。

充分とは言えないがそれほど困った事は無かった。

学生時代は、酒はコンパ以外では嗜まず、タバコは一切吸わなかった。

長期休暇の時は、アルバイトで少し稼いだが小使いは殆ど映画館に貢いだ。

大学3~4年の時には1年間200本近く映画鑑賞に通った。

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さすがに社会人になってからは、ペースは大幅に減少したが、独身の間は月に1~2回は出掛けた。

結婚をした30代になると、仕事の関係もあり全く映画館とは縁が切れてしまった。

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熱海に転勤して、ライオンズクラブに入会した。メンバーの中の東大出身の小児医“坂田先生”と、ある時映画の話が出た。

先生は、戦前からの映画ファンだったそうだ。

特にフランス・アメリカ映画に詳しく、私などは足元にも及ばないほど話題が豊富、話し出すと時間を忘れる事がしばしばあった。

時には電話で、夜のテレビで昔の名画が放映される事を知らせてくれた。

残念ながら、10年程前お亡くなりになったので、話し相手を失ってしまった。

奥様からの手紙に、「主人は、亡くなる前数年は、岡さんと昔の映画の話をすることを何よりの楽しみとしていました。ある時は二人で話しこんで時間を忘れ、患者さんを1時間も待たせてしまったこともありました。」と書いてあった。

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半世紀前、入社試験の面接で、「君の趣味は何か」と聞かれ「映画鑑賞です」と応えると、面接委員の総務部長も無類の映画好きらしく、その場で10分ほど映画談義をしてしまった。

一月ほど経った時部長に呼ばれ、次の水曜日最近話題の映画を選び、指定席を4枚購入して置くように言われた。

早速有楽町の映画街に行き、評判の映画を選んだ。

当日、部長秘書と先輩Mさん4人で出掛けた。

劇場は宝塚劇場の5階、改装されたが今でもある『千代田劇場』だった。

空調が効いて、指定席の椅子も座り心地がよく、内容も静かなロマンス物で、周りでは気持ち良さそうに軽い寝息も聞かれた。

ハッピーエンドで館内が明るくなり、観客は一斉に出口に向かった。

寿司詰めのエレベーターは最後の人はブザーで下ろされ、ゆっくり下って行った。

ふと見ると、目の前のMさんの口の周りに黒い物がついている。

よく見ると熔けたチョコレートのようだ。

「あっと」声を出すと、周りの人も気が付いたようで、笑いをこらえているようだ。

扉が開くと、秘書がバックからコンパクトをだし、Mさんの見せると、慌ててハンカチを出してふき取った。

入口の売店で買った『ハーシーのチョコレート』が熔けて口の周りに付いた様だ。

その日の夕食は、映画の話題より、チョコレート騒ぎが肴となってしまった。

それから何回かこのメンバーで映画鑑賞をしたが、チョコレートを見ると未だにその日のことが思い出される。

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7月19日~こがし祭~

来宮神社の例大祭は7月14日・15日・15日の3日間開催される。

毎年1日は雨に祟られるが、今年は珍しく3日間とも快晴に恵まれ、見物客も例年よりかなり多く、観光協会の発表では35,000人、沿道を埋めた。

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巡行中、天狗の面を付けた猿田彦が大音声を発して撒く“麦こがし”が参観者の身体に降りかかると、その年は病気災難を免れると、言い伝えがあり競ってこれに触れる風習があり、古くから『こがし祭』と言われている。

山車は、装飾の部が18町内、木彫りの部が14町内、合計32台で海岸通りに設けられた審査員席の前を次々に通過して、コンクールを争う。

今年は去年に引き続き、下松田町のNHK大河ドラマの『天地人・直江兼続』の巨大人形を据えたものが総合優勝を獲得した。

我が西山町は、手造りの『静岡空港開設祝い』が3位に入賞した。

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祭の準備は6月の末から、新設された公会堂で、造花を1,000個以上多くの町民が造り始め、山車本体は若い人が中心となって、電気系統や発泡スチロールで飛行機を模ったものを組み立て、周りを造花で飾って完成した。

7月にはいると、子供達が太鼓の練習に入る。毎日6時から9時まで熱心に指導者の言う事を聞いて叩いている。

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最近は子供の数が少なくて、何処の町内でも、子供集めに頭を悩ましている。

母親が付いてきて交代で面倒を見ているのも大変な負担だが、こんな機会に普段と違った親子関係が生まれるかもしれない。

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15日、コンクールの日、5時ごろ町内を出発して審査会場に向かう。

途中各町内の山車がお互いに譲り合い、挨拶しながら和気藹々と牛の歩みよりも遅く、休憩を取りながら4時間近く掛るので、結構疲れる。

熱中症に注意しながら水分を補給しがら行進する。

審査会場近くなると、太鼓の音は一段と高くなり、山車の前には、操縦士とスチワーデスの制服を着た二人の若者が出て来て、踊りながら空港開港をアピール始めた。

当初は何処かの町も空港開設を取り上げるのではないかと心配していたが、幸い西山だけだったので3位に入賞できたのだろう。

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16日は緊張も解けて、ゆっくり山車行列を愉しんだ。

2日間とも一万歩以上をだらだらと行進したので相当に疲れた。町内に帰ってきて、アルコールが入ると一変に体中が痛くなってきた。

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こうして、今年の夏祭りは事故も無く終了した。

私は子供の時からお祭大好き人間で、周りで見ているだけでなく、何処でも出来るだけ参加してきた。

しかし、毎年のことだが、お祭と言う物は終ってみると楽しい思い出もあるが、何かもの悲しく感じるのは自分ひとりなのか。

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7月14日~水と空気と安全と~

以前、日本では「水と空気と安全」は只と思っていた。

最近では、ミネラルウォーターを常時飲んでいる人が増えてきたが、日本人は水道の水は多少の違いはあるが、何処ででも平気で飲んでいる。

外国に行くと、殆どの国で水道水をそのまま飲むと下痢を起してしまう。30年前、15人ほどの家族団体で、一週間ヨーロッパ旅行に出掛けた初日、スイスのホテルで到着直後水道水を飲んでしまった。

一時間ほどすると腹が渋りだし、折角の晩餐会も台無しにした苦い思い出がある。

フランスのレストランでは、ワインと水の値段が殆ど変わらなかった。

しかもミネラルウォーターと称する物は炭酸が入っていて慣れていない我々にはなじめなかった。

東南アジアなどでは、澱んだ川の水を常時飲んでいるが、旅行者がこれを飲む事は難しい。

永年の経験で体に馴染んでいるためなのか。

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今、全世界的最大重要課題は「大気汚染」を今後どのように対処していくかである。

このまま推移していくと地球上は毎年CO2に犯され、平均温度が上昇し、海面が隆起して多くの陸地が失われていく。

先進国では2030年までの80パーセント減らす目標値をサミットで宣言したが、果たして実行可能な数字なのか。

しかも、開発途上国の、中国・印度などは、「現在の汚染の責任は先進国にあるので、我々は削減問題の協力は出来ない」と主張し平行線を辿っている。

現在の生活を保持する為にこの問題を先送りする事は、後世の人々にマイナスの結果を齎すことは明白である。

エネルギー問題は原子力の平和利用と、軍事利用は紙一重、北朝鮮の不気味な活動だけでなく、現在保有している国々の対応を考えていかなければ永久に解決しない。

まさに現代人のエゴを何処まで抑制する事が出来るか。

都会の汚れた空気から熱海に帰ってくるとホッとする。

空気も只ではなくなってしまった。

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最近の新聞・テレビ放送は、犯罪事件オンパレードといっても過言ではない。

自分勝手な理屈で全く関係ない人を殺傷する事件が多発している。

強盗・引ったくり・俺俺詐欺・家庭内暴力、果ては子供同士の殺人事件、世の中が狂っているとしか言いようが無い。

東京オリンピックの招致理由の最大の目玉「東京の治安のよさ」を表明しているか、果たして現状で委員の納得を得る事が出来るのか心配である。

40年ほど前、香港に行った時、町の中心街のマンションが、家賃と同じくらい安全管理に金を掛け、門前に警備員を配置し、入門者は厳しいチェックを受けていた。

それを見て日本の治安は保たれている、と内心誇りに思っていた。

しかし今では、安全が只と思っている人は居ないのではないか。

戦争の心配より、日頃の生活に潜む危険のほうがより身近に感じている今日この頃である。

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7月9日~つきと運~

8日のナイター、巨人・横浜が東京ドームで開催された。

巨人は前日、8回に救援投手が打ち込まれ逆転で3連敗している。

結果としては、坂本選手の劇的サヨナラホームランで、4連敗を免れたがこの試合の8回9回の攻防は、小説でも書けないほど「つきと運」のドラマだった。

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7回のまでわずか3安打で好投していた高橋投手が、8回に1アウトから安打と初めての4球でピンチを迎え、越智選手に交代した。

その越智選手が8回は無事に投げ終わって、ベンチで笑顔の高橋選手とハイタッチしていた。

ところが9回に入り一アウトから横浜の3番4番に連続ストレート4級の後、5番昨日決勝2塁打を打った佐伯選手に、左翼横の2塁打を打たれ同点にされ、高橋の勝利投手の権利が消えてしまった。

その後またヒットを打たれ、結局山口投手の救援を仰いで何とか同点で最終回を迎え、坂本選手のホームランでサヨナラ勝ちを収めることが出来た。

この攻防の珍しい記録を調べてみる。

 1.高橋選手の今シーズン最高の出来だったが、先日も7回3分の1で降板

 2.昨日に続き、横浜の5番佐伯選手がチャンスに2点タイムリーを放った

 3.越智選手が9回1アウト後、連続ストレート4球を出し、その直後2点タイムリーを打たれた

 4 左翼手は、この回から守備要員として、ラミネスの代わり松本選手が守っていたが、右に逸らして1塁走者まで生還させてしまった

 5 巨人山口投手は、わずか1人を3塁フライに仕留め勝利投手になった。彼は一昨日、救援に出て敗戦投手となり14連勝でストップしていた

 6 横浜のストッパーエース、山口選手はわずか4球で坂本選手にホームランを浴び、敗戦投手になってしまった。彼は昨日一点差の9回、3人を完全に抑えセーブを挙げている

わずか1イニングの攻防でこれだけの現象が起こることは珍しい。
人間のやる事だから何が起こるか判らない。

だからスポーツは面白い。

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考えてみると「つきと運」は世間の何処にでも有る。

ただ単に結果だけでは判断できないが、実績として残るのは結果の数字が最優先している。

我々は、常に「つきと運」を自分に引き寄せるように努力すれば、自ずと神様が見ていると信ずる事が大切だ。


「梅雨空に 天国地獄 この一球」

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7月4日~静岡県知事選挙~

いよいよ明日は静岡知事選挙、目下の情勢では、自民党・公明党が推薦している「坂本由紀子候補」と、民主党民主党・社民党・国民新党が推薦している「川勝兵太候補」が激しい鍔迫り合い演じていると予想されている。

この二人は全く対照的な経歴を持っている。

坂本氏は、東大卒、静岡県副知事から参議院議員を歴任している行政畑。

川勝氏は、早稲田大学卒、早稲田大学教授から、静岡文化学術大学学長に就任している学者。

しかも、坂本氏は東部出身、川勝氏は西部出身、共通しているのは2人とも年齢が60歳還暦を迎えていることだ。

今回の選挙は、一週間後に行なわれる、東京都議会議員選挙と同様、単なる地方選挙というより、近く行なわれる、衆議院議員選挙の前哨戦と見られ、与党が勝つか、野党が勝つかのバロメーターとなる。

このため各政党とも眼の色変えて選挙戦に望んでいる。それだけに全国的に注目を集めている。

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現在、政令都市が各地に誕生しており、県自体の存在価値が薄れてきており、近い将来には広域行政圏への統合も検討されている。

しかし、静岡県の中では、人口的にも、経済的にも西高東低の傾向は顕著であり、伊豆地方としては県の行政面での援助は無視できないので、今回の県知事選挙の帰趨はたいへん重要である。

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7月1日、熱海で「坂本由紀子個人後援会」が開催された。

候補者自身は目下西部地区を重点的に廻っているため顔が出せず、代わりに「少子化対策担当大臣小渕優子氏」が応援弁士として来熱された。

小渕氏は現在妊娠8ヶ月、大きなお腹を抱えて30分ほど熱弁を振るった。

今、国の将来展望に一番重要課題は、少子化と子供の教育も問題といっても過言ではない。

人口問題は、途中でどんなに努力をしようとしても修正不能な社会現象であり、既に遅きに喫しているとは言え、今すぐにでも改良していかなればならない事は理屈では判っていても、簡単に方向展開していくことは難しい。

この難問題に若い女性大臣が頑張っている姿はとても頼もしく感じた。

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小渕氏の講演の中に笑えない話が有った。昔子供の頃、よく遊んだ「おままごと」が有った。

今の子供達の「おままごと遊び」を見ていてショックを受けた。女の子は当然おかあさん役をするが、男の子はおとうさん役をせず、犬の役をするという。

何故お父さん役をしないのかと聞くと「お父さんは何時も家に居ないし、話をしたこともないからどうやって良いか判らない。

犬はいつも一緒にいるからよく判る」と言う答えが返ってきたという。

これが現実の一般的家庭の姿ではないか。

この話を聞いて笑い事では済まされない家庭教育の実態を、今一度見直す必要があるのではないかと痛感した。

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